Antiques

西洋骨董

愉しみ方・揃え方・//使い方


アンティークは如何でしょうか?
好きなものに囲まれた生活

大切に使われ、時代を経て現代に至った、アンティーク
今から100年以上も前、当時のマイスターが手塩に掛けて作った
あるいは個人の為にだけ作られた珠玉の名品、逸品、愉しい品。
ヨーロッパの数多くの戦火をくぐり抜け、生き延び、現代にたどり着いたアンティークの数々。
中には現代の技術では作れず、アンティークで無いと手に入らないものもあります。

たぶんアンティークは、長い歴史の流れで見れば、一個人の持ち物では無いように思います。
やがて次の世代に伝わっていく大切な品のような気がします。
それまで今しばらくは手元で、慈しみ愉しみたいと、思います。
それぞれの時代にそれぞれの方が愛し、今に受け継がれた品々・・・アンティーク
家具、カトラリー、什器、ガラス、銀器等の揃え方、愉しみ方、使い方を少しずつご紹介して参ります。
好きなものに囲まれた生活、少しずつ、始めませんか。


ティーボール1730年 マイセン窯
ヨーロッパに伝わった緑茶はやがて、英国宮廷で喫茶として流行します。
更にメアリー王女2世の登場により、紅茶が普及したと言います。
そしてお茶道具は華やかさを競い、日本、中国の磁器がもてはやされます。
そして1709年マイセン窯で初めて、磁器の製造に成功しました。
この写真のティーボールは1730頃の製造。
まだこの頃はティーカップでは無く、ティーボール(取っ手の無い)でした

このティーボール、これが我が家で一番古いアンティークです。
いつの日か手に入れたいと願っていたティーボール。

西洋のお茶の世界に、足を踏み入れた者にとって
避けて通ることが出来ない紅茶の歴史。
この歴史を語るに必ず通る、東洋から渡ったお茶、紅茶の接点。
これがティーボールです。
当時の西洋では大変な贅沢品であったお茶。
東洋が憧れであった頃、真似て作られたのがこのティーボールです。
まだこれには持ち手(ステム)がありません。
日本や中国の茶器、そのものです。

目を養う
余り重要に思っていません、と言いますのも大層高価な財産としてのアンティークでは無いからです。
これでヒト財産と、お考えの方には向きません。
良い悪い程度(実用に使えるか、あまり酷く無いか)で良いのでは無いでしょうか。
この頃はすっかりテレビで有名になり、世間で言う「掘り出し物」はついぞ見かけません。
フランスのアンティーク市で以前、テーブルに並べた商品にアウガルテンの小皿を見つけ
格安で求めた事もありましたが。

少し前なら時には愉しい出会いもありました・・・。

ウエッジウッド ブラックバサルト ティーセット 1880年頃
”黒は永遠”とウエッジウッドの創始者ジョサイヤ・ウエッジウッドの言葉。
ジャスパーウェアの前の、黒玄武岩(ブラックバサルト)と称された輝き
磁器に通じる摺れ音が致します。

 

ウエッジウッドとノリタケ

置物では無いアンティーク
アンティークも使いましょう。
けれど使い方には工夫が少し必要です。
数が揃わないのもアンティークの特徴?
カップをカップとして?
シュガーポットをシュガーポットとして?
手前のシュガーポットは中国茶のティーキャディーとして使っています。
絵柄が”ボタンや蝶”などの花鳥風月的なアジアンテイスト
かつての英国の東洋趣味の現れでしょうか?
日本が意識した”東洋的西洋趣味”
一方、英国が憧れた”東洋趣味”

愉しみ方・・・集める
これもアンティークの楽しみの一つです。
今も例えばウェッジウッドのブラックバサルトのティーセットを揃えたいと考えております。
これはアンティークは出合いモノと言われる所以です。
アンティーク市で見つけ求めたカップ・ソーサーとティーポット・・・。
更にクリームピッチャーもシュガーポットも何時の日か出合えれば良いな、と思います。
これも愉しみの一つです。



フランス製 金彩ガラスのアンティーク皿
金彩も時を経て重みのある渋い色合いに変わります。
和食器が使うことにより、落ち着いた色合いになるのと同じでしょうか。
また、使って初めてその価値があると思います。


 

Made in Japan 「田代造」社製
 日本の陶器製造の歴史の中から名前すら忘れられてしまった”田代造”
オールドノリタケが今、もてはやされているようですが、
その同時期の製品。
今はもう無くなってしまった製陶会社のティーセットです。

こちらは西洋の憧れを模したデザインで輸出され、ひと仕事終わってから
ヨーロッパから我が家へやって参りました。
大変華やかな色使いです。
この色鮮やかなブルーのポットには、グリーンの新茶が栄える様に感じます。



イギリス製 トランスファーウェアー
サイドボードの上には四季折々のお花や食器を飾っています。
飾り皿としてだけで無く、花器として、また当然 食器として重宝しております。
この大皿にサンドイッチ等を盛り、このサンドイッチが少なくなる頃、
下から現れる野の花と蜂などの絵柄。とてもシックな大皿で気に入っております。



 イタリア製 カポディモンテ(奥)
ティキャディとして使えそうな蓋物です。
以外に知られていないイタリアのアンティークです。
以前食事会で伺った事のある神戸の中華料理店に、
沢山の色物のカポディモンテがコレクションしてありました。
これを見つけてオーナーに驚きを伝えると・・・。
バックヤードへ案内され、数々のコレクションを拝見できました。
「カポデイモンテ、と知っていたの二人目ヨ」と。

このお店は食器洗いの専門の方を雇われておりました。
使っている什器が並ではありません。そのようなお店です。

スージー・クーパー イギリス製

 スージー・クーパー(ウォーターリリー)英国製

 手書きのウォーターリリー(睡蓮)のデミタスセットです。
萌黄色と言えば良いのでしょうか?
少しくすんだ黄緑に近いのだけれど、華やかな印象を与えます。
本来の使い方以外に中国茶にも使ってみたいと思います。
ポットの蓋は、簡単に落ちたりしないように、
ウエッジウッド以上に工夫がされているのが良い。
コレクターの方から出た、フルセットの一部です。

愉しみ方
飾って愉しむ、集めて愉しむ、そして使って愉しむ

 

オールドノリタケ(ナーサリー)

日本製のとても可愛らしい子供用のティーセット(オママゴトセット)です。
大正の頃には子供のお誕生日やお茶会に使っていたと言います。
この頃既にそのような生活をされていた!?お嬢様用でしょうか。
少しずつ、大人の世界を学んで行ったのでしょうネ?

これを求め、与え愉しんだのは、私のような市井の生活の者では、
ありませんね。今で言うセレブが最初に求めたのでしょう。
だから面白い、だから愉しい。

揃え方 その極意

新たに新しい物を求める、また家財が増えることになります。お分かりですね。
増えると言う事に対して。揃える為に必要な事、それは増やさないことです?
最近時折 耳にすることですが、必要最低限のモノ、(決して托鉢層ではありませんけれど)
そして汎用性の有る(幾つもの使い方ができる)もので揃える事ではないでしょうか。
私が衝動的にモノを求める時も?何に使えるか、どのように使うかを"少し"考えます。
上のナーサリー おままごとセット?何に使いますか?使えますか。
どうぞお考え下さい。使い方が色々考えが浮かんだとき、それを求める価値がでて来るのです。


何処で求めますか
場所、お店、機会、何を、どのように・・・・・。

まず第一に身近なお店でしょう。
生活圏内で知っているお店、雑誌などの紙面で知るお店、
またインターネットで見つけるお店色々有ると思います。
私はアンティーク市と現地で求める事が多いように思います。
また、当然行きつけの勝手の知った旧知のショップもあります、一番安心な求め方です。
それぞれにメリットがあります。
よく知る行きつけのお店を少しずつ、紹介して参ります
家具・・・
テーブルウェア・・・
ジュエリー他・・・

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